こんにちは!「見えない技術」シリーズ、今回は「面取り編」をお届けします。
前回はパイプの切断について詳しく見ましたが、今回は切った後のパイプの端面をきれいにする「面取り」の工程に注目します。
面取りとは?
面取りとは、切断したパイプや金属の端面をなめらかにするための作業です。この工程は、扱う人の安全を守り、工程を円滑に進めるために重要です。
例えば溶接や組み立てがしやすくなる役割も担っています。パイプの内径に何かを入れる時やパイプそのものを挿し込む際のアプローチ面にもなります。
面取りをしないと、さまざまな問題が生じます。パイプの切りっぱなしの端面は鋭く、作業中に怪我をするリスクがあります。製品同士が傷つけあう原因にもなります。次工程をスムーズに流れさせるためにも面取りを行います。
面取りの方法
手動面取り:
手動面取り機を用いて手作業で行う方法。主に小ロットで多品種に対応。
様々な調整が必要な場合にも適しています。
ムラカミ鋼管では、外径が6mmを超え、139.8mmまでのものはこの手動面取りで行います。
自動両端面取り機:
高速で効率的に大量のパイプを処理できまる専用機械を使用します。
パイプの両端面を一度に加工することができます。大量生産に適しています。
外径7mm〜76.3mmまで対応可能です。
面取りの技術的ポイント
• 適切な角度
面取りの角度は、使う用途によって変わります。
よく使われるのは45°ですが、必要に応じて30°、60°等角度を変えます。
• 均一な仕上がり
面取りが均等でないと、組み立てや溶接がうまくいかなくなり、製品の品質に影響します。
面取りの実際の応用例
• 配管工事
溶接前に面取りをすると、溶接が均一に行われ、接合がしっかりします。
• 建築材料
建築用の鋼材の面取りは、安全性を高め、見た目を美しくします。
このように、面取りは、製品を安全で高品質に仕上げるために必要な工程です。
ムラカミ鋼管ではお客様に最適な面取り加工を提供しています。
いかがでしたか?
面取りの技術について知ることで、私たちが日常使う製品の安全性と品質の高さを理解することができます。
次回も「見えない技術」シリーズをお楽しみに。
これからも技術の奥深さを一緒に探っていきましょう。